一度きりの「いま」。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 ココアみたいにふわっと甘く、 でも確かにほろ苦い恋愛短篇集。 解説、綿矢りさ。 単行本の出版年が昭和53年。 文庫本の初版が昭和58年(私はこの年に生まれた)。 たしかに古いと感じる部分もあるけれど、 それは言い回しや主人公を取り巻く環境などの些細なことで、 ほとんどは「変わらないもの」を感じさせてくれる。 『エープリルフール』『おそすぎますか?』『ひなげしの家』 『怒りんぼ』『中京区・押小路上ル』がお気に入りです。 わたしは生涯のうち、いくつになってもいいから、双方から愛し愛される恋愛にめぐりあいたいと思っている。片思いの恋や、条件つきの結婚でなく。そんな恋は、もしかしたら叔母さんみたいに、四十や五十になってから、やっと訪れるものかもしれない。「あとから行くわ」といって、ほんとに行けるような恋。(『ひなげしの家』より) ![]() PR 『食堂かたつむり』『蝶々喃々』に続く小川糸さんの三作目。 舞台は長野県の穂高。 小学生のリリーと蔦子とリュウが過ごす夏休み。 いつしかリリーとリュウが共にいる時間が長くなっていく。 そして恋路旅館を切り盛りする菊さん。 凛としていて、背筋が伸びていて、自然を愛し、人を愛し… こんな風に歳を重ねていきたい。 誰もがファミリーツリーの一枝なのに、 ときに自分はひとりだと傲慢になってしまう。 ひとりで生きていくことなど決してできないのに。 私も一枝。 だからいつか愛するひとと、 この枝を共に育てて生きたい。 生前、菊さんはリリーのアロママッサージを受けながら、自分が死んだら、半分の骨はご先祖様と同じお墓の中に、そしてもう半分は息子たちの魂が眠る林檎の木の下に一緒に埋めてほしい、と言ったらしい。 「人って一人じゃ生きていけないんだね。そのことが、リリーと離れていてよくわかったよ」 ![]() 途上国に必要なのは、 施しではなく先進国との対等な経済活動。 途上国発のブランドを創るため、23歳で起業した著者。 第一弾として“アジア 最貧国”のバングラデシュ発のバッグ、 第二弾としてその隣、ネパール発のバッグとストールを手がけた。 株式会社マザーハウス代表取締役兼デザイナー。 文章の良し悪しはともかく、 著者の志の強さ熱さにとにかく圧倒される。 挫折から何度も何度も立ち上がる粘り強さに頭が下がる。 そして私も自分の夢をはっと思い出しました。 目の前のつらさにいっぱいいっぱいで忘れかけていたけれど、 おかげで現実と目標と夢との“ずれ”を再認識できた気がする。 そろそろ軌道修正の時期かもしれません。 そのヒントをこの本と著者の生き方から分けてもらえました。 私も自分の使命を全うせねば。 バングラデシュで見てきた現実の中で自分の人生に最も影響を与えたものは、明日に向かって必死に生きる人たちの姿だった。 その一方で、今の日本には、「ないもの」を願い、それを求めている人たちが多い。物事をネガティブに考えすぎ、巨大な悲愴感を抱いている。 ![]() その3で完結だと思っていた『王国』シリーズ。 地元の本屋さんでその4を見つけたときの驚きといったら。 そしてそれを手に取り帯を読んだときの更なる衝撃。 あわててその1~3まで読み返しました。 三年振りの世界でしたが、 あぁ、あの時も同じように苦しかったなぁと思い出した。 それでも、心に引っかかってくる場所が三年前とは微妙にずれている。 人が出会うときにはどうして出会ったかという意味と約束がある、 と楓は言っていたけれど、 私は本との出会いにもそれをよく感じる。 この本に再び出会えたことによる、 新たな変化と兆し。 私は、それを信じたい。 生きていくっていうのはきっと、流れて変わっていくということなのだろう。そして植物が何回枯れて代が替わろうと同じ種類の種は同じ種類の葉を出し同じ花をつけるように、私が私であるたったひとつの命の芯みたいなものが、きっと生きていくということのなかにだけあるのだろう。 ほんとうにこわいことは、たったひとつ、自分の魂を自分がおろそかにすることだけなのだとわかった今では、こわいことはもうなくなった。 なにを滞っていたんだろう? なんでなにかを決めなくちゃいけないと思っていたんだろう。風も波頭も気持ちも遠くの緑のざわめきも港に見える船も全部がバランスよくそれぞれに動いているその世界の中で、私は自分のことをばかみたいと思った。何も欠けたものなんかないのに、自分だけ狭い気分になって深刻ぶることさえも、ゆるされているのだと。 ![]() 恋愛小説が読みたくて、 まだ読んでいなかったこの作品を選びました。 島清恋愛文学賞受賞作。 読んでいて多分そうだろうなぁと思ったけど、 最初の舞台はタイ、プーケット。 45歳の翻訳家・柊子と15歳の美海は出逢う。 そんなことは決して出来ないとわかっていながら、 誰かを好きになり、所有したくなり、想いも時間も保存したくなる、 そういう気持ちがすーっと思い出されました。 さやかさんは勢いよく笑いだし、 ![]() |
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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。
2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。 将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること! いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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