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一度きりの「いま」。
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平安寿子さんの作品は初めてではないですが、
これはジャケ買いしちゃいました。

主人公は自称・敏腕飛び込みセールスマン。
その腕と口先を生かして、
トラブルの裏に隠れた和解金をかすめとる。

人に対して、世の中に対して、
温かいのか、冷たいのか。
そんな不協和音を楽しみながら読み終えました。


 どこに行こうとしているのか自分でもわからない人生で、隣に誰もいないのは、なんか困る。そう感じたのだ。ヤワだよな。
 人間の世の中は、もともと不公平にできている。それは人間どもが、本当は公平であることなんか求めてないからだ。自分だけが得したい。他人が得をするのを座視するなんて、我慢できない。持ちものが増えるほど、意地汚くなる。

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ふとしたきっかけで山口百恵さんの映像を見て、
瞳の色の強さにとても惹かれ、
その生き方にも触れてみたくなりました。

1980年の引退の時ですら、
私はまだ生まれていなかったけど、
その存在感は今でも十分人を惹きつける。

文章力もさることながら、
女性としての芯の強さがとても素敵です。
今読んでも古さを感じません。

私も自分の一度きりの人生を思いっきり生きたい。
自分の人生にとって大切なもの、
今それを考え直しています。


 流行の言葉のカッコよさを追いかけたところで、真似にすぎない人たちが多すぎる。女にとっての自立を私は、こう考える。生きている中で、何が大切なのかをよく知っている女性。それが仕事であっても、家庭であっても、恋人であってもいいと思う。精神的な自立とでもいうのだろうか。「私は、自立する女」という看板をブラ下げている女性ほど、薄っぺらな感じがしてならない。世間に出て、活躍してゆくばかりが、「自立」だとは決して思えない。
 あの日、私は「人間なんて所詮……」ということを自分の肉体を通して悟った。と、同時に、だからこそ、生きている間を大切にしなければと、痛切に思うようにもなった。
 死ほどの孤独が他にあるとは思えない。何処にどうしていたって、生きるということ自体、すでに「死」というものと背中合わせにいることなのかもしれない。
 その大いなる孤独を決定づけられてしまう前に、私は思いきり生きてみたい。人間として、女として、妻として、母として、思いきり愛し、傷つき、笑い、泣き、叫びながら生きてみたい。

           人気ブログランキングへ坊や いったい何を教わって来たの


引き続き流行ってますね、脳モノ。
私もそろそろ脳パワーを利用せねばと、
まずはこの一冊を手に取りました。


脳に悪い習慣① 「興味がない」と物事を避けることが多い
脳に悪い習慣② 「嫌だ」「疲れた」とグチを言う
脳に悪い習慣③ 言われたことをコツコツやる
脳に悪い習慣④ 常に効率を考えている
脳に悪い習慣⑤ やりたくないのに、我慢して勉強する
脳に悪い習慣⑥ スポーツや絵などの趣味がない
脳に悪い習慣⑦ めったに人をほめない

TO DOではなく "NOT TO DO"なところが、
この本の視点の面白さ。
③④などは意外性もありますよね。

本から学んだことを活かすには、
くり返し読むことが必要だと本書でも強調されていますが、
まさにそれを見越して書かれている感じ。

私が大切にしたいと考えている、
プラス思考の重要性についても説かれていて、
とても興味深かったです。

仕組みを学ぶということは本当に大切。
知識の上澄みだけでなく、
「何故そうなるのか」の部分を忘れないようにしたいです。


 みなさんは、仕事の途中などで「これをやり遂げるのは難しいな」「無理かもしれない」と思ってしまうことはありませんか?
 こうした考えも、実は脳の「自己保存」のクセによる「自分を守ろう」という反応が過剰になった結果として生まれるもの。そして、いったん「無理かもしれない」と考えると、それが脳にとっての“否定後”として作用し、脳の思考力や記憶力をダウンさせてしまいます。

           人気ブログランキングへ脳力アップ!!



閉塞した日常を生きる女性たちを描いた短篇集。
大人の女性の機微がわかるようになってきたということは、
私も少しずつ歳をとっているんだとしみじみ。

一見幸せな結婚生活を描いた「愛される女」、
タイが舞台の「男娼」が印象的でした。

あと及川キーダさんの装丁がすごく好き。
ライブペインティングなどのイベントをやっているようなので、
今度潜入してみたいと思います。
あとから安く入って来たハンディを埋めようとするのか、離婚して一人で子供を育てていることに何らかの感情があるのか、伸子は「仕事」だの「自立」だのと言い過ぎるきらいがあった。それが裕福な女達に囲まれて落ち着かないせいだと瞳は察している。過剰なものはたいがい欠如を表しているものだ。(『水着のヴィーナス』)

           人気ブログランキングへ大人の女の日常を生きる☆
  


朝日新聞で連載されていた作品。
その挿絵を描いていた束芋さんの作品展を見に行き、
この小説を読むきっかけをもらいました。

土木作業員の清水祐一は、
携帯サイトで知り合った女性を殺害してしまう。
彼を殺人に走らせたものとは一体何か―――。

多くの登場人物が出てきて、彼らの視点で物語は進む。
彼らは出逢い、お互いにつながっているように見えるけれども、
そのつながりは、細く、脆く、歪んでいる。

それがとても“現代的”なものに感じられました。

久しぶりの吉田修一作品でしたが、
私の好きな温度差がいまいち感じられなかった。
でも今年は吉田作品を再・読破します!


これまで寂しいと思ったことはなかった。寂しいというのがどういうものなのか分かっていなかった。ただ、あの夜を境に、今、寂しくて仕方ない。寂しさというのは、自分の話を誰かに聞いてもらいたいと切望する気持ちなのかもしれないと祐一は思う。これまでは誰かに伝えたい自分の話などなかったのだ。でも、今の自分にはそれがあった。伝える誰かに出会いたかった。
「今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。大切な人がおらん人間は、何でもできると思い込む。自分には失うもんがなかっち、それで自分が強うなった気になっとる。失うものもなければ、欲しいものもない。だけんやろ、自分を余裕のある人間っち思い込んで、失ったり、欲しがったり一喜一憂する人間を、馬鹿にした目で眺めとる。そうじゃなかとよ。本当はそれじゃ駄目とよ」

           人気ブログランキングへ次は『あの空の下で』の予定。


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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。

2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。

将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること!

いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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