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一度きりの「いま」。
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<女の道は一本道にございます。さだめに背き、引き返すは恥にございます>

<なぜですか。私の心は私のもの。ほかの誰にも、何物にも縛られはせぬ!>

<私は、やろうと決めたことを信念をもってやるまでにございます。
 それこそが母上から学んだことにほかなりませぬゆえ>

名言だよなぁと思う。自信と覚悟を持って、
自分の人生を生きている女からしか出てこない言葉。
こんな言葉を生み出せる女になりたいと思う。

『さくら』『篤姫』『江~姫たちの戦国~』の脚本家、
田淵久美子さんのエッセイ。
女の一本道の歩き方とは?

それは、覚悟を持って、「あるがままに直観を生きる」ことだという。

私もここ数年で人生を変える大きな選択をいくつかしたけれど、
考えて、考えて、信頼できる人に相談して、考え抜いたら、
あとは自分の直観に任せました。

そして周りの大人たちを見ていて思うのが、
やはり覚悟のあるなしが、
その人の器の大きさを決めているということ。

歳を重ねるごとに、その生き様が外見にも表れてくると思う。
私ももうすぐ30代に突入します。
まだまだ、いろんなことに挑戦していきます。(2011.11.16)


 私は、現代のような混迷を極めた時代には、まず女性が変わるしかないと思っています。
 社会や男性のふがいなさを嘆く前に、女たちが大きくなって男性をやる気にさせなければ、何も変わらないのではないでしょうか。


           人気ブログランキングへ「覚悟」を持って、自分の人生歩んでますか?






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しまった、4カ月ぶりの"a book a week"更新です。
というのも、ここ数カ月は人生が面白い展開を迎えてました。
そういうときは、人生を読む方に集中するようにしてるのです。
というか、自然とそうなる。

代休でめずらしく平日休みだった水曜日、
大好きな小川糸さんの新刊を発見!
迷わず買いました。
そう思える作家って多くはない。

小川糸さんの十八番とも言える、
幸福な食卓、運命の料理を題材にした7つの物語。
『親父のぶたばら飯』『こーちゃんのおみそ汁』
『季節はずれのきりたんぽ』がお気に入りです。
(2011.11.02)


美味しい物を食べている時が、一番幸せなのだ。嫌なこととか、苦しいこととか、その時だけは全部忘れることができる。

「どうしてかしらね。失くしてしまってからじゃないと、大切なものの存在に気付けないの。だから由里ちゃんはさ、旦那さんを、しっかりと大事にしてあげてよ」
 母のひとことが、じわっと胸に染みてくる。


           人気ブログランキングへあなたの運命の料理は?









主人公のジュペッセのあだ名は「トリツカレ男」。
何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。
オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミetc.

そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りに恋をした。
彼女の笑顔の奥のくすみに気がついたジュペッセは、
もてる技のすべてを使って彼女の笑顔を輝かせようとする。


いい男だな、トルツカレ男。
本気であること、そして、誰かの笑顔のための行為は、
どこまでも尊い。


紹介元が確かというのもあるけれど、
面白い本というのはなんで1ページ目で
わかってしまうんだろう。

私は子供の頃ほとんど本を読まなかったから、
子供がこの本を読んだらどう感じるかは想像が難しいけれど、
きっとどの年代の人が読んでも楽しめる“完璧な”物語です。
(2011.07.02)



「なにかに本気でとりつかれるってことはさ、みんなが考えてるほど、ばかげたことじゃあないと思うよ」
「そうかい?」
「うん」
 とハツカネズミ。
「そりゃあもちろん、だいたいは時間のむだ。物笑いのたね、役立たずのごみでおわっちまうだろうけれど、でも、きみが本気をつづけるなら、いずれなにかちょっとしたことで、むくわれることはあるんだと思う」

「そのいち。氷の上の私たちは、いつかきっと転ぶ」
 ペチカはつづけた。
「そのに。転ぶまではひたすら懸命に前へ前へとすべる」
(中略)
「そのさん。転ぶとき、転ぶその瞬間には、自分にとっていちばん大切なひとのことを思う。そのひとの名前を呼ぶ。そうすれば転んでも大けがはしない。そうして転ぶことはけしてむだなことじゃない」

 自分の足元に、もうずっと前から張られている、澄み切った美しいこの世の氷。
 氷の上で、ペチカの足はふるえもせず、きれいにぴんとのびてるさ。自分はとっくに新しいスケート靴をはいている。それはとてもよく足になじむ。それはブレーキなしにひたすら懸命に前へ前へとすべる。そしてそれは、ペチカが転ばないよう、氷と彼女との間に歯をくいしばって立っている。


           人気ブログランキングへあなたはいま何にとりつかれていますか?



この作家さんは初めましてかと思いきや、
『羽の音』の人だったんですね。
なので、2冊目です。

父親を知らない十七歳の彩美。
夏休みに突然、母親からエアチケットを渡され、
父親がいる香港に行くことに。

彩美が過ごした香港でのひと夏は、
私が過ごしたバンコクでの半年間に重なる部分があって、
なんだか懐かしい気持ちでした。

“言葉のロープ”でぐるぐる巻きにされそうになったり。
何もわからないからこそ挑戦する勇気が湧いてきたり。
いつの間にか馴染んでしまって帰ってくると「ただいま」って言いたくなったり。

文章の質としては今一つでしたが、
「彩美」という名前のエピソードと、
題名のつけ方がとてもいいなぁと思いました。(2011.06.18)


 なんだ、懐かしい気持ちなんて簡単だ。こんなにも簡単に懐かしくなる。でもそれは、遺伝子や血のつながりのせいなのだろうか? 潮風に吹かれてよく考えてみたが、わからなかった。それよりも、うーん、恋をすれば簡単だ、とでも言ったらいいでしょうか、とにかく私はそんな気がしてならなかった。だって、船が接岸して、いよいよ戻ってきた時、ちょっとときめいちゃったりなんかして、それはちょうど、恋しい人に会うみたいな感じだったんだもの。ただいまー、と、好きな人の胸に飛び込む時のような。(おかえりー、と町そのものに受け止められたような)


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恋の気配、期待、高まり、始まり。
やすらぎ、静けさ、終わり、リハビリ。
恋の景色は描ききれない。

恋する女たちのそんな眺めの良さ、
恋する時間の豊かさを、
やわらかに綴る短篇集。全23篇。

表題作の『ざらざら』、それから、
『月世界』『山羊のいる草原』『桃サンド』
がお気に入りです。(2011.06.13)


温まって次第に透き通りはじめた鍋のスープの表面をぼんやり見ながら、あたしは自分が中林さんをぜんぜん思っていないことに気づいた。
 リハビリ、終わったんだ。
 中林さん、と口に出して言ってみたが、何も感じなかった。じゃあ、あたし、中林さんのこと、もう好きじゃないんだ。そう思って、おなかの中がへんな感じになった。淋しい、とか、悲しい、とかいうのと、ちょっと違う感じ。そうだ。中林さんが、かわいそう、とあたしは思ったのだ。あんなに好かれていたのに、もう、ひとかけらも好かれていない。ひとかけらも嫌われていない。何の感情も、あたしにいだかれていないんだ。


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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。

2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。

将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること!

いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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