一度きりの「いま」。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 最近仲良くさせていただいている会社の先輩にお借りしました。 動物行動学の知見を駆使し、 日常の様々な事象をユニークな視点で解説した本です。 “私たちの体は遺伝子を運ぶ乗り物に過ぎない”という、 コピーを増やそうとする遺伝子中心の視点が、 私にとっては今までにない新しいものでした。 その視点をもとに解説された働きバチの子を産まない習性、 人間の嫁姑戦争や男の浮気、宗教における神の存在など、 本当に興味深いものばかりです。 著者の語り口もさっぱりしてて面白い。 ちなみにこの分野(動物行動学)の人間の 少なくとも八割は「親子の愛情」を信じておらず、 少なくとも九割は「友情」が存在するとは信じがたく思っているそうです。 この視点が真実かどうかが問題ではなく、 この視点を獲得することで新しいものの見方が出来る。 ひさびさに本を読む醍醐味を味わいました。 私はこの視点が気に入ったので他の作品も読んでみようと思います。 ところがドーキンスは、こういう考え方はひどく間違っていると指摘する。我々のこの体は、遺伝子が自らを乗せるために作り上げた乗り物だと言うのである。遺伝子は、悠久の時間を旅するという自分自身の目的のために我々の体を利用している。固体は幾つもの遺伝子が今偶然にも乗り合わせているうたかたの存在で、個体の死が生命の終わりを意味するのではない。主体は最初の最初から遺伝子の側にあったのである。 PR 強烈な個性と奔放な行動力を持つ美丘。 彼女は治療薬も特効薬もない病に冒されていた。 自分の命を燃やしながら輝き、 いまを生きる美丘は、ものすごく魅力的。 私も同じだなんてとても言えないけど、 彼女の生き方には魂のレベルで深く共感できました。 IT'S NOW OR NEVER.が私の信条です。 私も“いま”を大切に、魂を磨いて輝かせたい。 (2009.03.07) 「どうして、君はそんなに強いんだ」 「さっきいってたよね。その人らしさをつくるのは、過去の傷じゃなくて、未来への希望だって。わたしはどんどん壊れていく。でも、同時に新しく生まれてもいる。最後に残るわたしらしさをつくってみたい。最後にどんな自分と会えるか確かめてみたい。みんなに手伝ってもらいたいのは、それだけなんだ。わたしがわたしらしくなるために、みんなの力を貸してください。お願いします」 3作目で直木賞受賞作の『容疑者Xの献身』が読みたくて、 やっとたどりつきました。 『探偵ガリレオ』『予知夢』は、短編集のせいか物足りなかったです。 もともとミステリーは謎解きの部分に重きが置かれて、 私の好きな恋や友情なんかの人間関係や、心の動き、 人物の描写が少なくて物足りなく感じることが多いのですが。 『容疑者Xの献身』はさすがの読み応えで、 ひさびさにいい読後感を味わえました。 良い本を読み終わった後は、すごく心が静かになって、 自分の思考もクリアになる感じがします。 私は容疑者Xの愛そのものよりも、 視点の持ち方がすごいなと思いました。 使い方は間違ってしまいましたが。 私も人と違う自分の視点を磨くことに集中しすぎて、 さらに別の視点を持つことを忘れていたことに気づかされました。 目指すは軸がしっかりしているけど、 いろんな面と視点を持っている人間です。 (2009.1.4 / 2009.1.10 / 2009.1.13) 「いかなる理由があるにせよ、エントリーを忘れるような選手は試合に出るべきではない。また、そんな選手が勝てるはずもない。学問も、やはり戦いなんです。誰にも甘えてはいけない」(『探偵ガリレオ』) 「最初は動機があったわけだよ。その動機のせいで熱くなり、犯行に走る。ところがそのことでさらに頭が熱くなり、前後の見境がなくなり、次の犯行に及ぶ。悪循環の見本だ。気がついた時には、最初の動機なんかどうでもよくなっている」(『予知夢』) 「この世に無駄な歯車なんかないし、その使い道を決められるのは歯車自身だけだ、ということをいいたかったんだ」(『容疑者Xの献身』) 友人との会話の中で出てきて、 あまりにもその引用が印象的だったので、 すぐに買いに行きました。 自身の体験が多分に再現された、 妊娠、そして、出産の物語。 きっと本当に体験したのであろう不思議なこと、 感じたこと、考えたことが、何度もなぞるように 丁寧に描かれていました。 今の私にもわかる部分があって、 自分が妊娠や出産についてもっと具体的に考えるようになったら、 是非また読み返してみようと思いました。(2009.01.18) そんなことで妹を頼るのは初めてで、なんだか新鮮な感じがした。人生はいくつになっても必ず新鮮な気分になれる出来事が待っているものだ。健康なときには妹を自分の部屋に呼ぶなんてあまり考えたことがなかった。 その人たちの人生は私の人生に似ているように思えた。何かとずっと戦っているのだが、それがなにかはわからない。それはある種の悪霊のようなものなのだが、心を強く持っても勝てるものではない。敵は常におのれであり、おのれの怖れのようなものである。気を抜くとすぐに足元をすくわれ、解決するまでにものすごい調整が必要になる。自分で生きていくということはそういうものだ。そして自分ではかなりいいところまで来たと思っても、いつでも上には上がいる。いつでももっとすごい人びとがいるのだ。 たいていの場合は、初めの熱情が冷めると、ただ気持ちが悪くなった。たいていの人はなんだかんだ言って、セックスのマナーが気持ち悪いのだ。なにで勉強したかわかってしまう。人間相手に勉強した人は、意外に少ない。熱情があるうちは耐えられるが、気持ちが冷めてからの気持ち悪いマナーは、拷問と思って想像するよりほか楽しみがない。 相手が自分を好きで好きで仕方ない場合でなかったら(もちろんそれは、やりたくてやりたくて仕方ないとは微妙に違うので、女だったらそこを見極めなくてはならない)、どんなに気に入ってる人でも寝てはいけないと思う。自分の体が気の毒だ。 |
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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。
2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。 将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること! いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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