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一度きりの「いま」。
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あまりにも違う世界にいるふたりの往復書簡&対談本。
私はそれぞれが好きなので、
そこに新たに広がった世界がまた面白かった。

全く違う言葉を操りながらも、
まさに魂のレベルで通じ合っている価値観があったり、
同じように日本の女の子を応援していたり。

私ももっともっとエネルギーをチャージして、
周りの大切な人に、女の子に、そして世界の一人でも多くの人に、
前向きで幸せなエネルギーを届けます!
(2012.4.1)

 最近は、個人的な悩みって何もなくて、自然にやっていればすべてがうまくいくと思ってるんです。なるようになる。もし一瞬何かが滞っても、全部意味があるんですよ。だからそこで、「わっ、滞った!どうしよう」と言ってキィーッ!となること自体が無駄な体力消耗のような気が。(蝶々)

 それで消耗すると、自分が小さくなったりゆがんだりするからね。何かが起きても、そこには必ず理由があるし、あとからでもわかったりするし。だから、「天職がない」とか「うまくいかない」とかいう人も、嫌気を起こさずに今やるべきことを精一杯やってみることですね。逆に言えば、文句がある人はギリギリまで一生懸命生きてないってことになるのかな。(ばなな)


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前作の『ふがいない僕は空を見た』がなかなかよく、
信頼している賞の一つ、山本周五郎賞を受賞した本作は、
迷わず手に取りました。

この作家は、人の歪んだ部分を描くのが本当に上手い。
この作品に出てくる三人も、どこかバランスを崩し、
ふらふらと「死」に向かって歩き出してしまっている。

でも、きっと誰もが心のどこかに歪んだ部分を持っているから、
「わかる」とも「甘えんな」とも「頑張れ」とも思う。
目指すのは、ここではないどこか、ではなく、ここから始まるどこか。
(2012.3.24)


「正子ちゃんのここには、きっと、お友だちもお姉ちゃんも、あるとよ。正子ちゃんはその人たちの代わりに、おいしかもん食べたり、きれいなもんも見たりすればよかと。それだけでよかと。生き残った人ができるのはそいだけじゃ」


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久々に夢中になって一日で読んでしまいました。
初めましての作家さんですが、
他の作品も是非読んでみたい。
とにかく、女、そして、女同士を描くのが上手い。

誰からでもいい、無条件に認めてほしい栞子。
けなげに尽くすことで、無自覚に束縛する真美子。
相手を守ることで、自分の価値を確認したい美里。
三者三様のプライドとコンプレックス。

そして女と女の間に生まれる、
嫉妬、羨望、尊敬、同情、嫌悪、軽蔑、畏怖…。
そのいろいろを含みながら、
危ういバランスで女同士の友情は成立する。
(2012.3.11)


 さっきの岸さんの誘いが蘇り、美里は思わず首を振る。一瞬でもためらった自分が恥ずかしい。私は栞子とは違う。何が「右腕」だ。何が「公私ともに支えてもらいたい」だ。自らの手でつかみ取らなかったものなんて、いずれ意味も価値も失うに決まっているのに。

「一人でちゃんと立つことが出来る女の人って私は格好いいと思うよ。真美子も私もそれぞれ一人で生きていけるんじゃないかな。卒業したら今みたいにたくさん会えなくなっちゃけど、そうやって頑張っていれば、いつでも心でつながれるんじゃないのかな」


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工業高校機械科一年唯一の女子が、
「高校生ものづくりコンテスト」に挑む。
北九州を舞台にした“工業”青春小説。

工業高校が青春の舞台なんてしぶい!
でも安っぽい内容だったら嫌だな…と、
期待と不安が入り混じりつつ手に取った一冊。

旋盤作業というマニアックな分野ですが、
スポーツ青春小説に負けない、
まっすぐさとさわやかさが流れる内容でした。

日本の発展を支えた工業技術。
私の前職でも結構絡んでいた分野なので、
もっと興味を持って取り組めていたら…と、
仕事相手だった企業を少しの苦味と共に懐かしく思い出しました。
(2012.3.10)


「結果のために必死に努力するがゆえに判断がゆがんでくることがある。そういう時こそ頭を冷やさんといけん」
 身にしみたように、原口は深くうなずいた。大山先生は、部員全員を見回しながら続けた。
「何かに一生懸命になっとる時、それが本物かどうか、人は時々試されるんよ。本物になりたかったら、そこで踏ん張れ」

「だって、考えたって仕方ないでしょ。それに、女子ってことで得をしとることも確かにあるのよ。特に、会社の宣伝ってことを考えれば希少価値があるほうが、インパクトがあるでしょ。男性の同期よりも優遇されてる面は確かにあるなって思う。だからそのお得だけ十分受け立っていればいいと思うよ。性差も自分に与えられた能力のひとつよ」
「性差も能力……」
「うん。自分のままでがんばればいいと思う。性別変える気ないし、他人にもなれんから。ずっと自分が続けていく」

 それは好きな音楽をきくとか、おいしいものを食べるとか。そういう満足とは少しちがう。もっと奥まったところにあるので、自分で手を伸ばして取りにいかなければならなかった。常に苦しみと共にある、一筋縄ではいかない楽しさだ。
 苦心しながらも、イメージに近いところに形を変えていく硬い鉄を見ながら、心は身体のもっとも深いところから湧き立つ喜びを感じた。


              人気ブログランキングへ今日はハードカバー2冊仕入れてほくほく♪








先日、城山さんのエッセイを読み、
小説も読みたくなって手に取った一冊。
女性の社会進出がテーマだったことも手が伸びた理由のひとつ。

単行本の刊行が平成19年だったので、
その近辺の時代のつもりで読んでいたら、
「古い、なんか古い」と違和感が止まらない。
解説を読んで納得。
実際に連載されていたのは昭和61年でした。

登場人物の女性たちに共感できたかと言うとそうではない。
この女性たちは明らかに男性目線で描かれている。
でも、彼女たちと同じように、
私も走ったり立ち止まったりしながら仕事と家庭とを往復している。

女性にとって「本当に生きる」とはどういうことなのか。
女性みんなに当てはまる正解なんてないから、
私は私だけの人生をこれからも歩きたいと思う。
(2012.3.4)


「柔和な人は幸いなり」
 女文字のようなやさしい書体であった。
(中略)
「女は強くていいんだよ。ただ、それが例えば桃のように、外から見えぬ芯のところで強くて、まわりはふくよかに、甘くやさしくあって欲しいんだ」

「そういえば、いい聞き手になるというのも、物書きとしては大切。もちろん、妻としても母としても大事なことでしょうけど」
 美保子はうたうように続けた。
「いい聞き手には、人生はゆっくりと本当に姿を見せてくれるわ」



              人気ブログランキングへそれでも城山さんの小説を読んでみようと思う。








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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。

2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。

将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること!

いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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