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一度きりの「いま」。
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主人公のジュペッセのあだ名は「トリツカレ男」。
何かに夢中になると、寝ても覚めてもそればかり。
オペラ、三段跳び、サングラス集め、潮干狩り、刺繍、ハツカネズミetc.

そんな彼が、寒い国からやってきた風船売りに恋をした。
彼女の笑顔の奥のくすみに気がついたジュペッセは、
もてる技のすべてを使って彼女の笑顔を輝かせようとする。


いい男だな、トルツカレ男。
本気であること、そして、誰かの笑顔のための行為は、
どこまでも尊い。


紹介元が確かというのもあるけれど、
面白い本というのはなんで1ページ目で
わかってしまうんだろう。

私は子供の頃ほとんど本を読まなかったから、
子供がこの本を読んだらどう感じるかは想像が難しいけれど、
きっとどの年代の人が読んでも楽しめる“完璧な”物語です。
(2011.07.02)



「なにかに本気でとりつかれるってことはさ、みんなが考えてるほど、ばかげたことじゃあないと思うよ」
「そうかい?」
「うん」
 とハツカネズミ。
「そりゃあもちろん、だいたいは時間のむだ。物笑いのたね、役立たずのごみでおわっちまうだろうけれど、でも、きみが本気をつづけるなら、いずれなにかちょっとしたことで、むくわれることはあるんだと思う」

「そのいち。氷の上の私たちは、いつかきっと転ぶ」
 ペチカはつづけた。
「そのに。転ぶまではひたすら懸命に前へ前へとすべる」
(中略)
「そのさん。転ぶとき、転ぶその瞬間には、自分にとっていちばん大切なひとのことを思う。そのひとの名前を呼ぶ。そうすれば転んでも大けがはしない。そうして転ぶことはけしてむだなことじゃない」

 自分の足元に、もうずっと前から張られている、澄み切った美しいこの世の氷。
 氷の上で、ペチカの足はふるえもせず、きれいにぴんとのびてるさ。自分はとっくに新しいスケート靴をはいている。それはとてもよく足になじむ。それはブレーキなしにひたすら懸命に前へ前へとすべる。そしてそれは、ペチカが転ばないよう、氷と彼女との間に歯をくいしばって立っている。


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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。

2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。

将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること!

いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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