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一度きりの「いま」。
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電車での鳥取出張のお供を探していたら、
前に旦那さんが読んでいた本が転がっているのを発見。
たしかよかったと言ってたよなぁと連れて行きました。

著者は『落日燃ゆ』などで知られる城山三郎さん。
数多くの経済小説、歴史小説を生み出してきた作家が、
最後に書き綴ったのは亡き妻との深い絆の記録だった。

実際にそのような人柄だったのだろうけど、
城山さんが描く妻の容子さんは、とにかく明るく、ユニーク、
とても可愛らしくて、惚れたら代わりがきかないだろうなぁという感じ。

二人の出会いも運命的だが、
結婚してからも仲睦ましい様子が伝わってきて、
“人生の伴侶”という言葉がぴったり。
だからこそ、容子さんが癌の検査を受け、
その結果を城山さんに伝えるシーンには涙がこぼれました。

いま、この本を読めて本当によかった。
私たちの結婚生活は始まったばかり。
おいしい料理と笑顔を忘れず、
これから一緒にたくさんの波を乗り越えていきたいです。
(2012.2.9)



 四歳年上の夫としては、まさか容子が先に逝くなどとは、思いもしなかった。
 もちろん、容子の死を受け入れるしかない、とは思うものの、彼女はもういないのかと、ときおり不思議な気分に襲われる。容子がいなくなってしまった状態に、私はうまく慣れることができない。ふと、容子に話しかけようとして、われに返り、「そうか、もう君はいないのか」と、なおも容子に話しかけようとする。


              人気ブログランキングへ城山さんの小説を読んでみようと思う。






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よしもとばななさんが読者の質問に答えていくエッセイ集。

 「ほんとうの優しさってなんだと思いますか?」
 「憎しみからどうすれば解放されるのでしょうか?」
 「夫や恋人が浮気をしたとき、どうすればいいのでしょう?」
 「天職に出会うにはどうしたらいいですか?」
 「高齢出産で心配です、アドヴァイスをください。」

などなど。

ばななさんの答えは、質問の核をしっかり捉えつつも、
もっと大きなところから温かく包みこんでいく。
自分自身にとことん向き合いながら生きてきたことが伺える。
(例え逃げたとしても、その逃げた自分さえしっかり見つめている)
そういう人だから、このような言葉が紡げるんだろうな。

今が全部、今この瞬間に全部があって、
プラマイゼロなんだというばななさんの人生論。
散りばめられた真実のかけらが、
心のとげとげ、ぱさぱさ、どろどろにそっと寄り添い、
じんわりと温めてくれるはず。
(2012.1.25)

 でも、ここでは、相手に合わせるべきではない気がする。
 自分が優しさだと思うことを、ある程度の線をひきながら素直にする、それがいちばんです。自分がお礼を言われたり、気分よくなることは期待しないで、できる範囲で。
 そしてほんとうに単純なことですが、「その人のことをほんとうに思ってすることが、ほんとうの優しさ」です。なので、それはたとえ伝わらなくてもいいのです。

 憎しみは、育ててしまうと育ってしまうものです。
 育てないようにすれば、いつしか養分を断たれて枯れてしまいます。
 ほとんどの憎しみは、自分の至らなさを棚にあげて相手にある種の甘えを持っていることから生まれているように思います。

 つらさよりも歓びに、しんどさよりも小さい手がぎゅっと自分の指を握る幸せに、焦点を当ててください。必ず、そこにはどんな苦しみよりも大きなものがあるはずです。赤ちゃんは注いだ分、必ず生き生きとした表情で返してくれます。赤ちゃんがいる空間はみんなを明るく照らします。みんなもなにかを受け取るのです。



              人気ブログランキングへ「いま」このときが全部。









私にとっての宝本のうちの一冊。
なぜなら、目の前で書いてもらったサイン本だから。
まだまだオンナとしての自分に自信なんてなかったけど、
度胸だけは携えていた高校生の私、必死だったな。

文芸編集者の夏美は、郵便局で働く成生と恋に落ちた。
実は、夫の一浩に、恋人の存在を打ち明けられたばかりだった。
恋向きの男と自分に一番詳しい男。
一番会いたい人と一番失いたくない人。

二人を取り巻く大人たちもとても魅力的。
女同士、仕事相手、先輩後輩…
こんな希少な関係を持つことが、
きっと、大人の極上。
(2012.1.22)


 あるひとりの男が、特別な存在として視界に入り込んでくる瞬間。それは、私が、新しいものを得る瞬間でもある。何かに、お膳立てされた、と私は感じる。今の自分を形作って来た数多くの何かがひとつになって、私の瞳を開かせた。たとえば、今よりもずい分若かった頃の私が、今の成生に会ったとしても、彼を特別な人として見詰めることなどなかっただろう。会うことは偶然。けれども、必然が出会いを作る。私が三十五歳であり、彼が二十五歳であったからこそ、二人は同時に求め合ったのだと思う。


私が誰のところでもなく、今日子の家を選んだのは、彼女が、女同士の安い友情とは無縁だからだ。同情して泣かれたりして、私が慰める破目になったりしたら、最悪だ。そして、一緒に泣くことを友情と勘違いした女たちが、どれ程多いことか。問題を抱えた時に、本当に助けになるのは、うまい飯、上等な酒、乾いた笑いに、辛辣な助言。それらを提供してくれる綺麗な女だ。私の使っているのと同じ銘柄のシャンプーがバスルームに完備されていれば、なお良い。


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久々にエイミーワールドへ。

久しぶりだからこそ余計にそう思うのかもしれないけど、
この人の言葉はとても上質。
わざと毛羽立たせた絹みたい。

全21編の短篇集。
ちっぽけでも、そのひとつひとつに、
確固たる世界を携えた物語。

こういう読み応えのある作品、
確かに最近少なくなってきたのかも。
(2012.1.9)

人に言えないことが貯えられると、それは、自分だけの知識になるのが解った。大学の講師とドラッグを楽しんだだけなら、そのことは、ただの体験だ。けれども、二人きりで作り続ける秘密が積み上げられると、その重みで世界は変わる。ぼくは、ひとりの女に対して、誰よりも賢者になった。もう、シーツの隙間を温める方法だって幾通りも知っている。そこにある空気がもてはやすのは、酸素より、むしろ二酸化炭素であることなども。花が咲くところでは、いつでもそうだ。


              人気ブログランキングへしばらくエイミーワールドに浸かります♪









近所の本屋さんでプッシュされていたので、
久々に外国人作家の本を手に取りました。
タヒチで読んだ4冊目です。

生まれてすぐに母親に捨てられたヴィクトリアは、
無愛想で怒りっぽく、
何人もの里親のもとを転々としてきた。

心を閉ざした彼女が唯一信じたのは、
9歳の時の里親エリザベスが教えてくれた『花言葉』。
18歳に施設を出た彼女は、自立の時期を迎えていた。

ヴィクトリアの少女時代の話と、
自立してからの話が交互に展開します。
たしかに、新人作家のデビュー作とは思えない、
読み応えのある作品です。
すでに世界三十九カ国で出版されているんだとか。

ここに出てくるのは、不器用な人間たち。
心に傷を負っていて、そのせいで臆病ではありながらも、
人に触れること、想いを伝えることを止められない。

花言葉に想いを託すのも、大きな一歩になるかもしれません。
(2011.12.31)


「花言葉は、ヴィクトリア朝時代からあるの。あなたの名前もヴィクトリアね。男の人が若い女の人に花束をあげたら、その女性は急いで家に帰って、花束にこめられた意味を読みとろうとするものよ。秘密の暗号を解読するみたいにね。赤いバラは『愛』、黄色いバラは『不義』。だから、男性は気をつけて花を選ばなきゃならないの」

娘をみていると、かつて自分には持てないと思っていた感情が胸に満ちてくる。わたしが一年ぶりに花農園を訪れたときの、グラントの言葉が思い出される。苔に根がないというのが本当なら、母性愛も、なにもないところに自然に生まれるものかもしれない。だとしたら、自分に子どもを育てるなんて無理だと思っていたのは間違いだったということになる。みなしごでも、誰にも望まれない子どもだったとしても、誰にも愛されずに育ったとしても、おとなになれば、ほかの誰にも負けないくらい豊かな愛情を、子どもに注ぐことができるようになるかもしれない。


              人気ブログランキングへ私の好きな花は“ラナンキュラス”です。








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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。

2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。

将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること!

いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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