一度きりの「いま」。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 電車での鳥取出張のお供を探していたら、 前に旦那さんが読んでいた本が転がっているのを発見。 たしかよかったと言ってたよなぁと連れて行きました。 著者は『落日燃ゆ』などで知られる城山三郎さん。 数多くの経済小説、歴史小説を生み出してきた作家が、 最後に書き綴ったのは亡き妻との深い絆の記録だった。 実際にそのような人柄だったのだろうけど、 城山さんが描く妻の容子さんは、とにかく明るく、ユニーク、 とても可愛らしくて、惚れたら代わりがきかないだろうなぁという感じ。 二人の出会いも運命的だが、 結婚してからも仲睦ましい様子が伝わってきて、 “人生の伴侶”という言葉がぴったり。 だからこそ、容子さんが癌の検査を受け、 その結果を城山さんに伝えるシーンには涙がこぼれました。 いま、この本を読めて本当によかった。 私たちの結婚生活は始まったばかり。 おいしい料理と笑顔を忘れず、 これから一緒にたくさんの波を乗り越えていきたいです。 (2012.2.9)
![]() PR よしもとばななさんが読者の質問に答えていくエッセイ集。 「ほんとうの優しさってなんだと思いますか?」 「憎しみからどうすれば解放されるのでしょうか?」 「夫や恋人が浮気をしたとき、どうすればいいのでしょう?」 「天職に出会うにはどうしたらいいですか?」 「高齢出産で心配です、アドヴァイスをください。」 などなど。 ばななさんの答えは、質問の核をしっかり捉えつつも、 もっと大きなところから温かく包みこんでいく。 自分自身にとことん向き合いながら生きてきたことが伺える。 (例え逃げたとしても、その逃げた自分さえしっかり見つめている) そういう人だから、このような言葉が紡げるんだろうな。 今が全部、今この瞬間に全部があって、 プラマイゼロなんだというばななさんの人生論。 散りばめられた真実のかけらが、 心のとげとげ、ぱさぱさ、どろどろにそっと寄り添い、 じんわりと温めてくれるはず。 (2012.1.25)
![]() 私にとっての宝本のうちの一冊。 なぜなら、目の前で書いてもらったサイン本だから。 まだまだオンナとしての自分に自信なんてなかったけど、 度胸だけは携えていた高校生の私、必死だったな。 文芸編集者の夏美は、郵便局で働く成生と恋に落ちた。 実は、夫の一浩に、恋人の存在を打ち明けられたばかりだった。 恋向きの男と自分に一番詳しい男。 一番会いたい人と一番失いたくない人。 二人を取り巻く大人たちもとても魅力的。 女同士、仕事相手、先輩後輩… こんな希少な関係を持つことが、 きっと、大人の極上。 (2012.1.22)
![]() 久々にエイミーワールドへ。 久しぶりだからこそ余計にそう思うのかもしれないけど、 この人の言葉はとても上質。 わざと毛羽立たせた絹みたい。 全21編の短篇集。 ちっぽけでも、そのひとつひとつに、 確固たる世界を携えた物語。 こういう読み応えのある作品、 確かに最近少なくなってきたのかも。 (2012.1.9)
![]() 近所の本屋さんでプッシュされていたので、 久々に外国人作家の本を手に取りました。 タヒチで読んだ4冊目です。 生まれてすぐに母親に捨てられたヴィクトリアは、 無愛想で怒りっぽく、 何人もの里親のもとを転々としてきた。 心を閉ざした彼女が唯一信じたのは、 9歳の時の里親エリザベスが教えてくれた『花言葉』。 18歳に施設を出た彼女は、自立の時期を迎えていた。 ヴィクトリアの少女時代の話と、 自立してからの話が交互に展開します。 たしかに、新人作家のデビュー作とは思えない、 読み応えのある作品です。 すでに世界三十九カ国で出版されているんだとか。 ここに出てくるのは、不器用な人間たち。 心に傷を負っていて、そのせいで臆病ではありながらも、 人に触れること、想いを伝えることを止められない。 花言葉に想いを託すのも、大きな一歩になるかもしれません。 (2011.12.31)
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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。
2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。 将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること! いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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