一度きりの「いま」。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 舞台は真夏の楽園、フィジー。 フィジー人、インド人、中国人、そして日本人。 2000年のクーデターを背景に、揺れ動くそれぞれの人種の人間たち。 フィジー人のチョネの生き方にふれていると、 自分の中で当たりまえになってしまった価値観に改めて目が向く。 人間の魅力、生き方、豊かさ、日本人としての自分。 チョネのシンプルだけども深い芯の強さ。 周りの人が彼に惹かれるのがすごくわかる。 登場人物たちの生き方が、 国、政治、人種というものとしっかり絡めて描かれていて深い。 どこか観光地を訪れるのにも、 その場所のことを少しでも勉強しておくと違った景色が見えるのかもしれない。 この作者はこういうタイプの作品も描くんだぁ、とちょっと意外でした。 もちろんいい方向に。ほかの作品も全部読みたいです。 生きることは、損得勘定ではないんじゃないかな。 やっぱり楽しかった。自由だ、と感じた。 楽園など、どこにもないんだよ――。 ひさびさに会った後輩におすすめしてもらった小説。 本屋さんでたまたま見かけて“ピュアフル文庫”ってことに多少ひるんだけど(笑)、 選んでよかったです。 その後に寄ったカフェで、帰宅した家のベッドで、一気に読んでしまいました。 周りより大人びた高校2年生の女の子と、 34歳の義理の兄となった人との恋。 これだけしか書かないと陳腐に聞こえてしまうけれど、 とても上質な小説でした。 高校2年生の女の子の視点で話は進みますが、 不思議と34歳の義理の兄の方に近づいて読めた。 私もパリに行ったことがあって、 ルーブルが、キューピットとプシケが、ギャラリー・ラファイエットが、モンマルトルが、 すぐに思い浮かぶことが誇らしかった。 これだけでもパリに行ったかいがあった。 素晴らしい芸術や場所はそこからさらに素晴らしいものを生むから、 そういう場所に行くことは大きな財産になるのだと思った。 幸せで平和なおかげで忘れかけていたものを思い出させてくれました。 苦めのシャンパンを飲みたくなるような、 いつもよりきつめの香水をつけたくなるような、 上質な黒い下着をつけたくなるような、 そんな小説です。 周りの人を次々に傷つけながら、私は前に進むのを止めることが出来ない。心の底から悪いことをしてるって思っているのに、改める気なんかさらさらないのだ。 いままで私は、歳がどうだとか、立場が違うとか、そんなの気にしたことがなかった。好きになるっていうのは、どんなこともはね飛ばして潰してしまう強い気持ちで、それくらいじゃないと本当に好きじゃないんだって決めてた。 高さ十メートル、時速六十キロ、滞空時間一・四秒。 趣味、恋、友達との遊び、高カロリーの食事、 同級生が楽しんでいるものを諦め飛込み競技に打ち込む少年たち。 試合での成功率や自分らしい演技や怪我やトラウマ。 同じように難度点と演技点を競うトランポリンという競技をやっていたので、 わかる部分も多くて面白かった。 多くの練習と試合を通して、コーチとライバルに囲まれて、 技も精神面も磨かれていく少年たちの姿がとてもまぶしかった。 彼らのその挑戦する姿勢に涙があふれた。 きっと今の私が失くしているものだから。 最後のオリンピック選考会の章は圧巻です。 「うん、なんていうのかな……うまく言えないけど、自分がすごく狭くて浅いところにいるような感じ。もっと広いとこが見たくてテレビとかつけると、えらそうな人たちが映ってるんだけど、そいつらもすごく狭くて浅いところにいるみたいな。一生、こんな囲いの中で生きてくのかって、ときどき絶望的になる。でもおれ、飛び込みでならそれを越えられる気がしたんだ」 「だから教えてよ、ぼくの武器を。あの二人と戦うにはこのままじゃだめなんだ。武器があるならどんなものでも使いこなして、あの二人に勝ちたい」 「成功率は?」 |
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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。
2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。 将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること! いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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