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一度きりの「いま」。
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中篇×②、どちらもよかったです。
久しぶりに感じる心全開で読めた。
で、最近全然感じる心を使ってないことに気づいた。

忙しかったり心に余裕がなかったりすると、
「感じる」ことを怠ってしまう。

私の大切な(そして何人かの友人たちが気に入ってくれている)「感覚」を枯らさないためにも、
もっと心に余裕のある生活を送ろうと思いました。

「ねえ、どうしてそのあなたの思い出が本当のことだって思えるの?もしかしたら自分の頭の中で勝手に作り出した妄想かもしれないって思わないの?」(『国境』より)
 色が見えないって表現、きっとあなたには分からないでしょう。けど、わたしにはよく分かるの。黄色は黄色に見えるけど、でも色が見えない。
 でも見えないからこそ、そこに存在することが分かるものって、いっぱいあるからね。(『太陽』より)
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この人の作品は初めて読みました。
不思議な雰囲気の短編たち。
あえてあげるとしたら『繭のシールド』が好きです。

言葉の力と同じくらい、
言葉で表現しきれないものの存在を私は信じています。

「存在させられるって、誰に?」
「あらゆるものにだよ。こうしていることは、バランスだ。力関係なんだ。すべてのものがすべてのものに力学的に関係し、とてつもない複雑な重力バランスのなかで回転している。それが、いま俺には感じられる」(『生け贄』より)




一度は死んだ魂が、
再挑戦のチャンスを得て少年の体にホームステイをする。
生前の罪とは何なのか??

自分の他人の、美点、欠点、喜び、苦しみ。
気づいてあげられないことは、罪なのかもしれない。
ぶつけあうことの大切さを思いました。

 人は自分でも気づかないところで、だれかを救ったり苦しめたりしている。
 この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷ってる。
 どれがほんとの色だかわからなくて。
 どれが自分の色だかわからなくて。


女性が主人公の短編集。
決して天使などではない女たち。

この人の作品は初めてだったけど、
ミステリーの要素もあって面白かった。

『別れてほしい』と『レター』がお気に入りです。

大切なものは失ってみないと分からないと言うが、そんなのは愚か者の場合だけだ。月子には失う前から母の大切さは分かっていた。失うときが恐ろしくてたまらなかった。(『振り返りもしない』より)



就職しても長続きしない主人公が始めたのが、パートタイム・パートナー=デート屋。
自分の特技を活かした職業。
最初は上手くいくけど、だんだんとトラブルも起きてくる。

仕事って難しい。
お金を稼ぐ手段と割り切ることも出来るし、
そこにある意義を追求することも出来る。

物語の最初で見せた主人公の“ビッグスマイル”と、
最後の大きな笑顔は、きっと違うものなんだろうな。


子供の頃は、してはいけないこと、できないことが多過ぎた。大人になったら、もっと自由でもっと強くなれると思っていた。そして大人になってみて、わかった。大人になるということは、少し自由になって少し強くなって、一人で崖っぷちを歩くことだ。


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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。

2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。

将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること!

いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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