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一度きりの「いま」。
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近所の本屋さんでプッシュされていたので、
久々に外国人作家の本を手に取りました。
タヒチで読んだ4冊目です。

生まれてすぐに母親に捨てられたヴィクトリアは、
無愛想で怒りっぽく、
何人もの里親のもとを転々としてきた。

心を閉ざした彼女が唯一信じたのは、
9歳の時の里親エリザベスが教えてくれた『花言葉』。
18歳に施設を出た彼女は、自立の時期を迎えていた。

ヴィクトリアの少女時代の話と、
自立してからの話が交互に展開します。
たしかに、新人作家のデビュー作とは思えない、
読み応えのある作品です。
すでに世界三十九カ国で出版されているんだとか。

ここに出てくるのは、不器用な人間たち。
心に傷を負っていて、そのせいで臆病ではありながらも、
人に触れること、想いを伝えることを止められない。

花言葉に想いを託すのも、大きな一歩になるかもしれません。
(2011.12.31)


「花言葉は、ヴィクトリア朝時代からあるの。あなたの名前もヴィクトリアね。男の人が若い女の人に花束をあげたら、その女性は急いで家に帰って、花束にこめられた意味を読みとろうとするものよ。秘密の暗号を解読するみたいにね。赤いバラは『愛』、黄色いバラは『不義』。だから、男性は気をつけて花を選ばなきゃならないの」

娘をみていると、かつて自分には持てないと思っていた感情が胸に満ちてくる。わたしが一年ぶりに花農園を訪れたときの、グラントの言葉が思い出される。苔に根がないというのが本当なら、母性愛も、なにもないところに自然に生まれるものかもしれない。だとしたら、自分に子どもを育てるなんて無理だと思っていたのは間違いだったということになる。みなしごでも、誰にも望まれない子どもだったとしても、誰にも愛されずに育ったとしても、おとなになれば、ほかの誰にも負けないくらい豊かな愛情を、子どもに注ぐことができるようになるかもしれない。


              人気ブログランキングへ私の好きな花は“ラナンキュラス”です。






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HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。

2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。

将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること!

いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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