一度きりの「いま」。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 勇気って、外に発するパワーってイメージだった。 敵に向かう度胸、みたいな。 でもこの本を読んで、内に秘めた、弱い自分に発するエネルギーこそ、 勇気というのだと思った。 自分を取りまく現実を受け入れられない、 間違っていることを間違っていると言えない、 見たくないものから目を背けてしまう、 ずるくて汚くて弱い自分。 そんな自分をしっかり見つめて、受け入れて、奮い立たせるエネルギーが、 勇気なんだと思った。 別れ、失い、傷つくことは、これからも繰り返されてゆくだろう。何度運命を変えてそこから逃げ出そうと、変えた運命のその先には、またその運命のなかの喪失や別離が待っている。 あなたの勇気は、何ランク?? PR バブルの時代。 始まりのころ父は「好きなものを何でも買ってやる」と言い、 終わりのころ母は「公立の学校に転校してもらうかもしれない」と言った。 私は夢見ることも好きだけど、 現実的な視線を絶対に忘れたくないと思う。 私の中に夢見る自分と現実的な自分が共存してるのをよく感じる。 この作者は、女性を本当に上手く描く。 かわいいところも、汚いところも、あたたかいところも、冷たいところも、したたかなところも、愚かなところも。 読んでてちょっと怖くなるけれど、それでも読んでしまう。 テレビドラマの裏側も垣間見ることが出来て、面白かったです。 「でも私この頃、人を愛するという感情と、人間が幸福になる手段って別の二本柱じゃないかって考えるようになりました」 「おいしいコーヒーの入れかた」シリーズ第10作目。 離れている距離が、2人の関係をより深くすることも、壊してしまうこともある。 自己嫌悪に陥りながらも、 たまっていたもやもやとした気持ちをそのまま恋人にぶつけてしまう主人公。 その不器用さがちょっとうらやましくもあった。 そして、好きな人と抱き合えることの幸せを感じた。 好きな人と抱き合うってことは、こんなに素敵なことなんだって改めて知らされた気がする。 やっぱり恋愛にはカラダが必要だ。 「おいしいコーヒーの入れかた」シリーズのコンピレーションアルバムが出てるそうなので、 是非聴いてみたいです! こんなふうに、何かきれいなものを見つけた時や、嬉しいことがあった時、映画や本に感動したり、誰かのひとことに心動かされたとき――今のこの思いを伝えたい、分け合いたい、と願う気持ちの強さはそのまま、その人に注ぐ想いの強さなんだろう。 好きな作家ベスト3のうちの1人、吉田修一。 芥川賞を受賞した『パークライフ』を読んで、ちょっと気になる。 次に『最後の息子』を読んでみたらはまってしまい、 それからは新刊が出るたびに買っています。 この人の作品を読んで、物足りないと感じる人もいると思う。 だいたい最後まで描ききらないし、格言めいたものもない。 でも私は、吉田修一が描く、ときに冷酷な真実、 そしてそれを包むあたたかさが大好きなんです。 ひとつの水音がかえってその場の静けさを引き立たせる、という有名な描写があるけれど、 まさにそんな感じ。 『ひなた』もそういう吉田修一っぽさが出たいい作品でした。 今後の作品にも期待です☆ 会えば会うほど遠野という男が嫌いになっていく。いったいどこまで嫌いになれば、私はこの男に会いたくないと思えるのだろうか。会いたいのを必死に我慢するのと、会いたくなくなるまで相手に会い続けるのとでは、いったいどちらが、夫や家族をより裏切っていることになるのだろうか。 北上次郎は解説で、「好きに生きればいいじゃん」というモチーフが平安寿子の作品を貫いていると書いている。 この作品の登場人物たちは、 必ずしも幸せとは言えないかもしれない。 でも、それはそれでいいのかな、と思ってしまう。 そんなさっぱりとした風の吹いている短編集。
作者のこのあとがきを読んで、やっぱりなぁと思った。 やっぱり、ちょっとひねくれてる。 でも私は、ひねくれ者の描くホンモノの話が大好きだ。 これからも、「クスッと笑えてちょっぴり身につまされるビタースィートな大人のコメディー」を期待してます☆ |
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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。
2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。 将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること! いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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