一度きりの「いま」。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 引き続き石田衣良の本をチョイス。 ずっと前から後輩が薦めてくれていたことを思い出し、 6ピタした会社帰りに買いました。 45歳の女性と28歳の青年との恋愛。 私はこの年齢差のある恋愛そのものよりも、 登場人物ひとりひとりの生き様に惹かれました。 特に主人公の咲世子の生きる姿勢とその言葉には、 背筋が伸びる思いがしました。 ひとりの時間を肯定的に生きる勇気をもらった気がします。 それにしても、 主人公の乗るポロという車といい、 “亜由美”という登場人物といい、 最後に出てくるタヒチといい、 これだけでも私にとっては特別な小説です。 30代に突入してからまた是非読み返したい。 修辞もすばらしくて、そこここに素敵な表現が散らばっていました。 とても質の良い読後感です。 更年期障害で苦しんでいた咲世子が考えていたのと同じだった。恋愛にはすごい力がある。それは生きることの大本にある力だ。わたしたちは自分だけで生きているつもりになっているが、実際にはこの体を貫いて流れる生命の力に生かされているのだ。そうでなければ、ほんのわずかな女性ホルモンに振りまわされたり、恋人がむけてくれる笑顔だけで幸福の絶頂になったりすることもないだろう。ばらばらに生きているわたしたちは、みな命の力でつながっている。恋はその一番シンプルな形の表現なのだろう。 それを自分と重ねあわせ、美しさをきちんと認められたのは、素樹に愛されているという実感と自信のおかげだった。この世界に存在するあらゆるものには、それぞれ固有の美しさがあり、いつだって足りないのはそれを見る側の力なのだ。 PR ![]() ![]() |
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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。
2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。 将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること! いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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