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一度きりの「いま」。
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とてもとてもわかりにくいとは思いますが、
この小説は今回の大震災をあらゆる場所で経験した人、
生きている人死んだ人、全てに向けて書いたものです。(あとがきより)

お腹に棒が刺さった状態から生還した小夜子は、
幽霊が見えるようになってしまった。
喪った恋人。元通りにならない頭と体。戻ってこない自分の魂。
それでも、小夜子は生き続ける。

今回の大震災は、本当に、あらゆる人に影響を与えた出来事だった。
きっと多くの生き残った人の感じた無力感、
でも、その難産の末に産まれ出た命、作品たちがある。
だから、私はこの人の本が読みたかった。

最高のことも最低のことも、天国も地獄もすべてがあるこの世。
その中でいくつの経験を通して、どれだけ魂を輝かせ、
心を豊かにし、「幸せ」を感じることができるだろうか。
そうして「いま」を生き続ければ、甘い来世にたどり着くはず。
(2011.11.27)


 そうだ、交換してるんだ、お互いに。
 私はこの世界にこんなに影響を与えている。そのことを知らなかった。世界は私が輝くと輝きをきっちり同じ分量で返してくれる。ときにはすばやく、ときにはゆっくりと、波みたいに、こだまみたいに。
 こんなちっぽけな私がどういう気持ちでいるか、そんなことが世界を確かに動かすことなのだ。
 目に見えない世界で確かにそれは起こっていることで、見る目を変えればいつでもその影響を見ることができるのだと、私ははっきりと知って戻ってきた。

「なにもないところから、火を起こして、それが燃えさかり、消えていくだろう。そして炭や灰になる。なににおきかえてもみんな同じ過程だ。その全部をなるべくねばれ。先を見たい気持ちでのめるな。ねばって一歩でも遅くためていくんだ。」

 両方あることをぐっとかみしめながら、身軽に旅をする……みっともなくあがきながら、鼻に水が入ってげえげえ吐いたりしながら、骨折したり寝込んだり呪いの言葉を吐いたりしながら、それでもバランスよくなにかを見ることができる瞬間が訪れることを目指して……その全部があるこの地上の大きさの中にしばし身を置けることを、あまりにも贅沢だと単純に思ったのだ。


              人気ブログランキングへ甘い来世へ…!






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プロフィール
HN:
ayumi
性別:
女性
職業:
国際物流業⇒食品メーカー
趣味:
読書、野球、トラ、ぷよ
自己紹介:
社会人7年目。海外駐在員を目指し、2009年4月から半年間はタイで働いてました。

2010年12月に外資系食品メーカーへ転職。まずは岡山で働くことになりました。

将来の夢は、自分の言葉と「食」を通して、世界の1人でも多くの人に前向きで幸せなエネルギーを届けること!

いつまでも魂を輝かせておけるよう、好奇心と向上心と「いま」を大切にして生きています。
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